【腱鞘炎体験談】妊娠中や産後の腕や手首の痛み、指先のこわばりに悩むママへ

妊娠

腱鞘炎でお悩みのプレママさんやママさんへ

妊娠中や産後の腕や手首の痛み、指先のこわばり等に悩んでいるお母さんは、少数でしょうが今も必ずどこかで困っている人がいると思っています。

この記事を調べている方は痛くて辛くて大変な日々をお過ごしではないでしょうか。

少しでも参考になればと思い、私の親指の付け根~手首の腱鞘炎(ドケルバン症)体験談を記します。

 

オカーサ
オカーサ

ちなみに両腕を痛めたため、大変不便な毎日でした。

 

このブログの登場人物の紹介

イチコ(長女)

2018年XX月に生まれた新メンバー。当パーティーでは職業「勇者」を担当。

オカーサ(ママ)

家族のために家庭を守るママ。当パーティーでは職業「主婦」、当ブログでは職業「ドット絵職人」を担当。

オットー(パパ)

家族のために働くパパ。当パーティーでは職業「商人」、当ブログでは職業「管理者」を担当。

この記事は「オカーサ(ママ)」が書いています。

 

腕封じという状態異常

RPGを含むゲームには状態異常がつきものです。
すきだらけの「ねむり」、ダメージを受ける「毒」、動きがにぶる「マヒ」などいろいろありますね。

妊娠中から常に何かしらの状態異常にかかっているお母さんも多いかと思います。

私が愛するゲームの一つ、世界樹の迷宮には状態異常に加えて「頭封じ」「腕封じ」「脚封じ」という状態が存在します。

頭を封じられると呪文を唱えられない、腕を封じられていると武器をふるえない、脚が封じられれば避けることも逃げることもできないという行動阻害の状態です。

うまく敵に封じをかければ、完封できるほど強力です。

私は妊娠後期から常にこの「腕封じ」状態が続いていました。

 

【妊娠初期】今思えばこのあたりが始まりでした

つわりが落ち着き、妊娠にも慣れたころ、結婚指輪がきつく感じるようになりました。
特に寝起きは簡単には抜けず跡が残るほど。

少し早くはありますが、指輪を外して妊娠中を過ごすことにしました。

またこの頃、妊娠前から段々とスマホの調子が悪くなっており、思いきって機種変更をしました。

それまで使っていた機種よりも一回り大きくやや重くなりましたが、情報収集や緊急時の為にも必須でした。

 

【妊娠中期】寝起きの指のこわばり

妊娠中期に入ってくると、寝起きに両手の指が動かしづらいと感じはじめます。

しびれるような、こわばるような、稼働域が狭くなったようです。

少し指がむくんでいるようでした。
しかし足や顔等は特にむくんでおらず、検診でも一度も浮腫と言われることはありません。

妊娠中ならこれくらいの不便はよくあることだろうとたかをくくっておりました。

 

【妊娠後期】徐々に痛む両手首

後期になると、寝起きの手指が強く痛み、こぶしをにぎってもグーになりません。

グーを作っているつもりでも、まな板の上のにゃんこの手のように開いたままになってしまいます。

まともに手を動かすことができず、朝は箸やフォークすら持てず、着替えもままなりません。
日中も手に力が入りにくい状態でした。

ここで我慢して手を休めれば良かったのでしょう。

しかし私は出産をしたら好きなことがなかなか出来なくなる!と思い、趣味のゲームに凝った料理、日々の家事など、手を使うことを止められませんでした。

でも指はまともに動かず力が入らない、ではどうするのか。
手首や腕など余計なところに強く力を入れて無理やり動かしていました。

 

オカーサ
オカーサ

しかも妊娠中で遊びに行けない私のためにオットーによりニンテンドーswitchが導入された我が家…!
ゼルダの伝説にスプラトゥーン2…とても面白く夢中になってのめり込んでいました。

 

臨月~出産

臨月になっても痛みはひくどころか増していきます。

何もしていなくても痛むことも多く、日常の些細な動作で涙がにじむこともありました。

痛みで手首を曲げられず、指にも力が入らないので、トイレやお風呂は毎回憂鬱でなりませんでした。あまりに辛くてオットーに頭を洗ってもらったほどです。

検診で相談もしましたが、「むくみが原因だと思われるので塩分を控えましょう。」と言われるだけで、これといって対処法はないようでした。(既に塩分はある程度控えていましたし、そもそも指以外はむくんでいませんでしたので)

しかしこのときはまだ「産めば治る!」と信じ、楽観的にとらえていました。

 

そのまま痛みがひくことはなく、出産を迎えます。

腕が痛くて曲げられず、点滴の位置を変えてもらったり、分娩着に着替えるのも助産師さんに手伝ってもらう始末…(陣痛は耐えられても腕の痛みは我慢ならなかったのです)

 

オカーサ
オカーサ

分娩台のバーをまともに握ることがないまま出産しました(笑)

 

ハードモードの産後

産後は母子同室だったため、娘の世話は自分でやらなくてはなりません。

そもそも産後の疲れた体、患部の痛みに出血、その上に手の痛みで動くこともままなりません。
体を起こすにも手をつけないため、ベッドの上をひじで這って移動していました。

着替えや食事もままならず、おむつを替えるだけで痛みで涙目、授乳なんて軽い拷問です。

 

腕の痛みについては助産師さん達へ周知されていたため、毎日代わる代わる色々な授乳方法を考えてくれました。

授乳クッション、沿い乳、枕やクッションを利用してフットボール抱き…
しかし相手は新生児、私は母親に転職したばかり、経験値が圧倒的に足りません。

 

オカーサ
オカーサ

起きない、口が開かない、吸わない、形が合わず飲めない、すぐ寝ちゃう、でも空腹ですぐ起きる………痛みでまともに抱っこができない、頭を支えられない、授乳クッションを持ち上げることすら痛い、母乳マッサージも手が痛い、粉ミルクの用意も痛い………

 

産後2日目にして、自力でまともに授乳は無理と判断しました。

母乳育児を諦める覚悟しはじめたその時、助産師さんが紹介してくれたのがカネソンの搾乳ポンプetocaです。

 

他の手動搾乳器ではハンドル部分をなんどもにぎにぎする必要がありますが、これはうまい角度で当てると圧がかかり、何度もにぎる必要がありません。

私の腕でも使うことができました。詳しい使用感はまた改めてご紹介しますね。

おかげで初乳を与えることができ、こまめに搾乳し続けることで退院後も母乳を飲ませることができました。

 

いざ育児

里帰りはしなかったため、基本的に夫婦二人での育児の予定でした。
しかしこの腕の痛みのため、オットーには長い育休をとってもらうことになります。

哺乳瓶を組み立てることから難しく、自分の身の回りのことすらままなりません。
ましてや新生児の世話をするなんて、娘を落としてケガをさせるのも時間の問題です。

そのため沐浴やおむつ替え、家事の大半をオットーにしてもらい、私は授乳と搾乳を中心に産後の体を休めていました。
他にも親族のささえや宅配サービスを活用し、なんとか産褥期を過ごしていましたが一向に腕の痛みはよくなりませんでした。

 

整形外科へ

しばらくは産後ハイが続き、睡眠不足以外は精神的に大きく乱れてはいなかったのですが、退院して一週間が過ぎたころに産後ハイの魔法が解けてしまいました。

 

オカーサ
オカーサ

産後の全身の不調に加えて腕のひどい痛み、せっかくの娘を抱っこしてやれないもどかしさ、世話も授乳も満足にできない情けなさ、周囲に頼らなくてはならない申し訳なさ…

 

涙が止まらず自暴自棄になりかけ、軽い産後うつのようでした。

これはいけないと思い、産院で教えてもらった整形外科を受診することに。

そこでやっと病名がつきます。

診断はドケルバン症という腱鞘炎でした。
親指を多く使う人に起こりやすく、妊娠中・産後・更年期の女性もかかりやすいとのことです。

本来であれば湿布や痛み止めを使い、患部を休めるのですが授乳中はそうもいきません。

サポーターをすすめられましたが、痛みがひどくて装着できません。
そこでテーピングを提案されました。

先生曰く、出産前にたとえばお裁縫などで親指をよく使ったママさんに起こることがあるそうです。
赤ちゃんの服は小さくてスナップボタンも多く、親指を休めにくいよね、と仰っていました。

 

テーピングでゆっくりと治療

その後は毎日テーピングをしたことで手の動きが制限・補助され、痛みを軽減することができました。

ですがデメリットもあります。

テーピングは自分で貼り変えることができませんし、動作が制限されるので出来ないことも多いです。

周囲のサポートが必須になります。私はオットーと、母に家事や育児をたくさん頼りました。
また肌もとても荒れました。

それでも産後2ヶ月を過ぎたころにはサポーターを装着できる程度に回復しました。
サポーターは相性がありますが肌が荒れませんので楽になります。

4ヶ月頃にはサポーターもテーピングも無しで過ごすことが出来るようになり、5ヶ月で左手はほぼ治りました。
利き手の右手はまだ多少怪しいですが痛みはほとんどなく、時間とともに治っていくのでしょう。

 

個人的に気をつけたいことのまとめ

  • 指のこわばりを感じたら無理をしない。
  • 痛みがある場合は整形外科を受診。
  • 出産までにできるだけ休ませる。
  • スマホは片手で操作しない。テーブルやスタンドに置いて親指以外の指で使う。
  • 激しい動きのゲームは避ける。
  • 指先を使う仕事や作業はなるべく避ける。
  • 周囲の人が赤ちゃんの世話や家事ができるよう打ち合わせをする。(オットーは入院中に助産師さん直伝の沐浴指導を受けました)
  • 家事代行や宅配サービス、生協などを活用
  • 搾乳器や哺乳瓶固定クッションなどの便利グッズを使用
  • 身の回りの手で持つ物を軽いものにする(マグカップ、調理器具等)
  • 家族の一大事だと認識し、周囲に頼ることをためらわない

あくまでも個人の経験ですが、参考になりましたら幸いです。

オカーサ
オカーサ

ひとりでも腕の痛みに悩むお母さんが減りますように。

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